寒暖差が大きかったこの冬でした。
標茶町も、去年より暖かめでしたが、真冬日もあれば最低気温が-20℃を下回る日もしっかりありました。
さて、厳寒期でも“昼夜放牧”で平気で暮らす馬たちの様子は、昨年の冬にお伝えしましたが、多くの引退馬は“日中放牧・夜間厩舎”で暮らしています。そこで、厩舎の内と外ではどのくらい寒さに違いがあるのか、調べてみました。
釧路セントラル牧場の引退馬の厩舎での観察データによると、12月から2月中旬までの期間、厩舎内の温度はだいたい5℃~-5℃の範囲で推移していました。特に寒かったと思われる2月1日から7日に絞ると、3.5℃~-7℃の範囲です。気象庁による標茶町の気温データを見ると、この間の気温は約0℃~―20℃の幅。外が-20℃以下の日でも、厩舎内の最低気温は上記の-7℃が下限でした。(下のグラフをご参照ください。)
厩舎、けっこう保温力高いです。
ほとんどの引退馬は関東圏からやってきた馬たちですが、標茶町の寒さにも慣れて、真冬日でもみんな元気に暮らしています。さらにはマイナス20℃以下でも平気な昼夜放牧の引退馬もいます。馬の適応力には驚かされます。
2024.2.28