NPO法人ホースタウンネットワーク

2023.5.22

冬の放牧

当法人では、重点実施項目のひとつとして、「寒冷地における引退馬の飼養環境についての調査・研究」というテーマを掲げています。
その第1歩として、昨年12月から今年3月にかけて、標茶町内の引退馬がくらす牧場で、昼夜放牧の馬の様子を定点カメラで観察しました。最近ようやく記録データの整理を始めることができましたので、概要ご報告です。
最低気温がマイナス20度を下回る日もある厳寒期を、馬たちは放牧場所(パドック)でどのように過ごしているのか、風雪や極寒の時はシェルターに避難するのか、馬もお互いに寄り添ったりするのか、事前にはいろいろ想像していましたが…。
馬たちは、いつもの通り、乾草を食べ、時々休み、また乾草を食べ、というふうに過ごしていました。
(このパドックでは常時7~8頭放牧。カメラは2方向開放のシェルターの内側角一カ所に設置。パドック内には、乾草が画像内に見える一カ所と、画像外にもう一カ所置かれています。)

12月25日、この時期としては比較的暖かめの日の朝5時頃。大半の馬がシェルター内で休んでいます。
1年で最も寒冷な時期となる1月28日朝6時、1日で最も寒い時間帯、右後方に食事中の馬の姿もぼんやり見えます。
2月6日深夜、かなり冷え込んでいます。休んでいる馬、食事中の馬。
2月20日朝7時前。久しぶりにまとまった雪。食事から戻った馬の背にも雪。
2月22日13時頃。まだ冬とはいえ日差しには春の気配。馬たちも日光浴。
30分後には爆睡。